matuyamaの母こと
Yayoiです。
今年の1月
我が家に初めて孫が授かりました。
しかし、私は体調を崩して、
田舎で養生することになりました。
もちろん、ゆめは連れては行けません。
心配では有りましたが、
仕方なく置いて行くことにしました。
飼い主の病
私には、身体中が痛い難病が有ります。
そのため、体調をくずして
しばらく田舎に住むいとこの家に
行くことになりました。
三女に送ってもらうことになりました。
私がどこかに行くことを察したゆめは
準備中の私の側から離れません。
玄関に降りても
見送りに来たのですがクンクン泣いています。
後ろ髪を引かれる思いで
家を後にしました。
散歩は嫌いですが何とかなるでしょう。
問題は食事と心のケアですね。
我が家に来たときから、
余り食べることをしなかったゆめ。
私が苦労をして、
食べる組み合わせを作って
ローテーションしながら食べさせていました。
それを、細かくメモをして
家族に渡して来ました。
田舎にて
さて、いとこの家にお世話になることにした私。
いとこは、私よりも8歳上の独り暮らしです。
いとこは一人っ子です。
私は、弟も姉も亡くして、
今は姉弟は誰もいません。
そのため、
今では本当の姉妹のように付き合っています。
着くと、
私がゆっくり休めるように
準備をしてくれていました。
娘が帰った後
いとこにいろいろ話をしているうちに
涙が溢れてきました。
悲しいでもなく、
痛みには慣れているから、
改めて泣くほどの痛みでも有りません。
しかし、涙は溢れて止まりません。
いかに、私の心が張りつめていたのか、
やっと、その糸が緩んできたのでしょうか?
話終える頃には夕方になっていました。
ふと、ゆめのことが思い浮かびました。
お父さんと上手く散歩が出来たかな?
ご飯は食べてるかな?
留守中のゆめは?
そろそろ、家族が落ち着いた頃
ゆめが気になって、電話をしてみました。
散歩は?
お父さんがリンリンタクシーで連れて行ったけれど
用だけすると、
さっさと帰って来てしまったようです。

散歩の後、手足は、
お父さんの膝の上で横になり
ダニの点検がてら、
拭いてもらうのが楽しみなゆめ。

そこまでは、上手くいったようです。
そして、今のゆめは
すっかりお姉ちゃん気取りでしょうか?
はるくんが
泣き出すと足をなめて、
機嫌取りをする時が有ります。
また、近くにいて、
そっと見守っています。

しかし、
はるくんに手がかかるため
娘はゆめとは遊べません。
それに、いくら探しても私はいません。
ゆめは、私の部屋に閉じこもりのようです。
ゆめのご飯の指示をして
食べてくれることを願いました。
ドックフードにおやつを混ぜて
食べさせてもらうようにしていましたが
少しだけ食べたようです。
離れているため、
なすすべもなく私は床に着きました。
翌日
私は、疲れていたのか
いとこに甘えて昼前まで横になっていました。
いつも気になるのはゆめのこと。
朝の散歩は?
7時を、過ぎると、
通勤通学の人たちで、
車やバイク、自転車、人々のざわつきなどで、
一段と賑やかになるので、
ゆめは動かなくなります。
リンリンタクシーから下ろしても、
15kgのゆめを、抱いたり降ろしたり
しなければならないときもあります。
今朝は大丈夫だったかな?
何かあれば、知らせるからと言う家族。
しかし、気になります。
何も連絡が無いと言うことは
元気にしているのか。
いとこの計らいで
祖父母のお墓参りに行くことにしました。
私の母は、今、
脳梗塞になり左側麻痺が残っています。
また、認知もひどくて私さえも、誰だかわかりません。
さらに、もともと網膜色素変性症と言う目の病のため
ほとんど目も見えません。
施設に入っている母の代わりに
お墓参りをすることにしました。
随分ご無沙汰してしまっていました。
家にいるのと違い
時間に追われることもなく
静かでゆったりした時間が流れていきました。
家のことや、
ゆめのことが気になりながらも
のんびり過ごすことにしました。
ゆめが吐く
翌日の朝
ゆめが吐いたと連絡が有りました。
様子を聞くと、一日中食べなかったそうです。
そして、吐いた物は黄色の胃液のようです。
以前にも何度か同じようなことがあって
二度病院へ連れて行きました。
お腹が、空いたときに吐くことが有るようですが
ゆめはそれのようでした。
吐くほどお腹が、空いても食べないのがゆめ。
犬用のミルクを溶いて飲ませて
様子を見るように頼みました。
その夕方、さすがに少し食べたようで安心しました。
田舎に来て、10日ほど経った頃
少しずつ、私の不安と痛みは和らいで来ていました。
いとこの家にいることを知った同級生が
数人訪ねてきてくれました。
そして、私がいた頃の
懐かしい場所に連れて行ってくれたりもしました。
ありがたいことですね。
巷では、花見も禁止ですが、
私は毎日花見が出来ました。

いとこの家は
今は統合されて使われなくなっていますが
学校の傍に有ります。
そのため、一歩出ればお花見が出来るのです。
私の心を癒してくれました。
でも、いつも頭の隅には
ゆめのことが気になります。
毎日、様子を知らせてくれたり、
画像は送ってくれました。
ほとんど、私のベッドの上にいるようです。

そうこうしているうちに
三週間が、過ぎて行きました。
そろそろ、
病院へも行かなければならなくなります。
私は、痛みは無くならないにしても
随分、気持ちは楽になって
落ち着いて来ました。
自然の力に、励まされたのでしょうか?
さあ、ゆめのもとへ帰ろう
帰りも、三女が迎えに来てくれることになりました。
ちょうど、流行りの病のせいで、
仕事が休みになっていました。
約、1ヶ月ぶりに会った娘が
「顔が生きてきたね。」
と言いました。
そんなに、張りの無い顔にまでなっていたのか。
従兄に丁寧にお礼を言って
帰路に着きました。
帰ったらゆめは
どんな反応を見せるでしょうか?
少し、緊張もするし、
早く会いたい気持ちで一杯です。

まとめ
愛犬と少しでも離れて暮らす
と言うことは、どちらも不安になります。
日頃から、
家族とは同じように
接することが出来るように
慣れさせておくことが
大切だと心から思いました。
不安な思いでいるのは、
愛犬が一番なのだから。
最後まで読んで頂きまして
ありがとうございました。