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「松山の母」こと
yayoiです。
私達家族のアイドル、
チャッピーが
虹の橋を渡って行ってしまって、
一年が瞬く間に過ぎて行きました。
秋も深まったある日、
三女の友達から連絡が有りました。
「川原に子犬が捨てられています。
我が家には、一匹いるので、
これ以上は飼えません。
何とかなりませんか?」
2代目愛犬との出会い
家族で、相談しました。
チャッピーがいなくなって一年。
まだまだ、思い出があちこちに残っています。
また、同じような思いをするのは、辛い。
でも、誰も引き取り手のいない子犬が、
保護されている。
では、会うだけでも、会って見ようか。
友達に連絡すると、
早速その夜連れて来ました。
まだ、捨てられたばかりのようで、
痩せてはいないようでした。
他にも兄弟が捨てられていないか、
探したようでしたが、
見つからなかったようで安心しました。
まだ、ミルクか離乳食の初めくらいのようです。
会ってしまうと、だめですね。
この命、助けてあげよう。
家族が皆、思ったことでした。
何も準備をしていないので、
とりあえず、
準備が出来るまでの数日間は
友達が連れて帰ってくれることになりました。
男の子なら「との」女の子なら「ひめ」
性別を確かめるのを忘れていました。
三女が、
『男の子ならば「との」
女の子ならば「ひめ」にしよう』
と提案したところ、
皆、賛成しました。
さて、さて。
どちらでしょうか?
聞くよりも、
実際会うまでのお楽しみ。
いよいよ、ご対面。
女の子だよ。
「ひめ」ちゃんだ。

来た当初
翌日、近くの動物病院へ、
連れて行きました。
生後1ヶ月半くらいだろうと言うことでした。
健康状態は良いと言うことなので、
ひと安心です。
粉ミルクと、缶詰め、
ドライフードの準備をしていました。
寝床は、まだ、小さいため、
段ボールに、小さめの座布団。
水に、シート。
ミルクは自分で飲むので、
もちろんクリア。
缶詰めも、
時間がかかりましたが、
何とか食べてくれます。
ドライフードは、
お湯で柔らかくすると大丈夫。
しかし、夜泣きがひどいのです。
毎夜、家族が、
順番の子守りが始まりました。
トイレは、そわそわしだすので、
外に出すと、
小さな体できちんと出来ました。
さらに、大きくなるに従って、
三時間おきに、吠えます、
もちろん夜中も。
娘たちが、
吠えると首輪の中から刺激されて、
泣き止むと言う、
首輪を買いましたが、
効果はありませんでした。
仕方なく、泣いてもそのままにしていました。
やがて、慣れたのか、
成長したのか、
吠えなくなり、朝晩の散歩のみになりました。
2歳、てんかんが
ある日、ひめの様子の異変に気がつきました。
足がふらついたかと思うと、
突然泡を吹いて、
倒れたではありませんか。
あわてて駆け寄りましたが、
10分程は、けいれんを起こし、
手がつけられません。
落ち着いてから、
病院へ連れて行くと、
[てんかん」だと言うことです。
薬をもらいましたが、
不規則に発生すると言うことです。
確かに、不規則で、
3ヶ月無かったと思うと、
10日くらいになったりしました。
この症状は、五年くらい続きましたが、
収まりました。
初代犬が、しこりが出来て、
3ヶ月後には、虹の橋を渡ったので、
ひめは、
定期検診を受けさせていました。
ひめにもしこりが
十歳を過ぎたある日、
検診に行くと、
喉にしこりが有ると、
先生に言われました。
すぐにチャッピーの事が、
頭をよぎりました。
9月20日
腫瘍専門の病院を紹介して頂きました。
残念ながら、リンパ腫で、
もうステージ5でも悪い方らしい。
薬で押さえるしかない。
進行も早いようです。
25日
七錠の薬を飲ますと、
きついため、
三時間くらい息づかいが荒く
しんどいようです。
30日
熱が有るよう
検査の結果はよくないけれど、
目がしっかりしてきた
10月1日
朝から吐く
腎臓の数値が高いけれども、
注射は出来ないので、
薬にしてもらう。
4日
何も口にしなくなった。
水をスポイトで少しずつ飲ませる。
5日
水も飲まなくなったので、
病院で点滴をしてもらって、
水分補給をしてもらう
痛々しい姿を見ていると、
これで良いのだろうか?
数日の命を伸ばせるために、
辛そうにしているのに、
むやみに延命をしても、
ひめのためになっているのだろうか?
私が納得するためだけに、
病院へ連れて来ているのではないだろうか?
6日
鶏肉を湯がき、身をほぐして、
ご飯と、犬用ミルクをミキサーにかけて、
どろどろにして、食べさせる。
手袋をして、
抗がん剤の薬を飲ませる。
水をよく飲むので、
三時間おきに、
近くの空き地へトイレに連れて行く。
18日
後ろ足が、もつれてくる。
水を飲ませるため、体を支えてあげる。
11月4日
朝、ひめにパンを犬用ミルクに浸して
食べさせると少し食べた。
散歩も少し遠くまで行ったので、
ほっとする。
最後の時間
11月5日
朝5時過ぎ、
異様な匂いに気がつき、
あわててひめの側に行く。
便があちこちについていた。
もう力があまり無く、
ぐったりしていた。
手足が冷たくなりかけている。
子供たち皆に連絡する。
寝返りをして、
無理な体勢になったので、
ゆっくり楽な体勢に寝かせる。
大きく目を見開いたので、
あわてて名前を呼んだが、
かすかに口を動かしただけだった。
1時32分
チャッピーの元に旅だった。
三女は、20分遅れて、
タクシーで帰ってきた。
まだ、温もりはあった。
送る日
6日
10時。
ご飯、おやつ、家族で撮った写真も一緒に、
ひめを車に乗せる。
私が抱いて行く。
最後の重みだ。
散歩の途中に抱くのと違って、
心地よい温もりはない。
チャッピーの時と、
同じ所に頼んだが、
時代の流れか、中には立派な祭壇がある。
ひめを台に乗せて、写真は手の間に。
ご飯とおやつは口元に。
今にも、起き上がってきそうである。
ひめ、ありがとう。
安らかにね。
チャッピー姉ちゃんが、待っているよ。
お願いしていたからね。
お姉ちゃんと同じお墓に入れるからね。
ありがとう。
あなたは、我が家に来てくれて、
幸せだったかな?
母さんは、とても幸せだったよ。
たくさんの思い出をありがとう。
思い出とともに
朝、目が覚めても、
散歩に行こうと催促するひめはいない。
まだ10日しか立っていないのに、
ひめと過ごした日々が、
なぜか遠い昔のような気がする。
友達に、
エサやおやつの残りを取りに来てもらう。
リードと首輪以外は、
もう何も無い。
一人で散歩
1ヶ月して、
散歩に使っていたバッグの中に、
首輪とリードを入れて、
一緒に行った散歩コースを歩く。
涙が溢れてくる。
ここで、よく止まったな、
ここでうんちをしたね。
今頃は、
お姉ちゃんと痛みの無い世界で、
走り回っているかな?
見守っていてね。
まとめ
犬は、人より命が短いです。
だから、その分一生懸命生きて、
あっという間に駆け抜けてしまいます。
幸せだったかと、
聞くことは出来ませんが、
私が幸せだったから、
きっとひめも幸せだったと
思うようにしています。
あなたは、どうですか?
幸せでしたか?
広い大空を
自由に走り回っている愛犬の姿を
思い浮かべながら、
幸せだった日々に感謝してくださいね。
最後まで読んでいただきまして、
ありがとうございました。