松山の母こと、
yayoiです。
我が家の愛犬ゆめには、
2頭のお姉ちゃん犬がいます。
初代は、
チャッピーと言う名前の、
ゴールデンレトリバーでした。
チャッピーは、
腫瘍がお腹に出来ていて、
気がついてから、
3ヶ月後には虹の橋を渡って
行ってしまいました。
10歳を目前にした秋の事でした。
辛い別れでしたが、
犬を飼う以上、
避けては通ることが出来ないことですよね。
私たち家族が、
どのように乗り越えてきたか、
今、まさにその現実にいるあなたを、
少しでも慰める事が出来たら、
幸いです。
チャッピーとの出会い
私たち家族は、主人の仕事の都合で、
長女と次女(双子)が中学二年生、
三女が小学五年生の時に
引っ越しをしました。
慣れない土地で、
友達のいない娘たちが、
寂しがらないようにという思いから、
犬を飼うことにしました。
私の職場の上司が、
ゴールデンレトリバーのブリーダーであったため、
6匹の中から好きな子を
選ばせていただきました。
おとなしくて、可愛い女の子です。

チャッピーと過ごした日々
チャッピーは
娘たちが学校へ行く時間になると、
必ず先に庭に出て見送り、
帰る頃になると待っていました。
おやつを投げてあげると、
上手く口でキャッチしました。
風の音や車が苦手で、
散歩の嫌いな臆病な子でした。
しかし、人は大好きで、
来られた方にも愛嬌を振りまくようでしたから、
番犬には不向きでしたね。
お腹にしこりが
9才になったある日、
いつものように、
お腹を見せて撫で撫でコールを
してきた時のことです。
お腹の真ん中辺りにしこりを見つけました。
触ると、
柔らかいとも固いとも言えないような、
手に触れる物があるようです。
翌日、近くの動物病院へ
連れて行きました。
細胞を取り調べてもらった結果、
悪性だと言うことです。
しかも、
進行が早い物だと言うこともわかりました。
もしかしたら、後数ヶ月の命。
その後、1週間単位くらいで、
症状が出るようになりました。
しこりが、
目にも見えるくらいの大きさに。
尿道を圧迫し始めたのか、
尿が、だらだらと続くようになっていきました。
看病
私たちから見ると、
散歩は無理ではないかと、
思われるほどになっても、
行きたがりました。
あまり、遠くまでは行くことが出来ないため、
道路を横切った近場の草むらまで、
腰を持ち上げるようにしながら、
連れて行きました。
とうとう歩けなくなり、
横になる日々が数日。
毎日、時間があれば、
声をかけてはげまし続けました。
ご飯も柔らかな缶詰めや、
お湯を入れて柔らかくしたものを、
手で食べさせました。
寝返りも出来なくなったある日、
水さえ飲むのがしんどい様子です。
スポイトで口に入れてあげると、
少しずつではありますが、
飲んでいるようです。
眠る時間も多くなっていました。
このような日が、
1週間ほど続きましたが、
とうとうその日は、やってきました。
最後の瞬間
声をかけると、
わずかに耳を動かします。
まだ、意識はあるようでした。
私と、娘たちが見守る中、
けいれんを起こし、
呼吸も不規則になってしまいました。
名前を呼び続けましたが、
反応は有りません。
やがて、一言「クーン」と、
鳴きました。
それきり、動かなくなりました。
永遠の別れです。
最後にしてあげたこと
少し開いた目と、口を
優しく閉じてあげました。
あんなに艶のあった自慢の毛並みは、
張りが無くなってしまいました。
みんなで代わる代わる
ブラッシングをして整えてあげました。
タオルを固く絞って、
身体を拭いてあげる頃は、
まだ、チャッピーの温もりが有りました。
手足は、伸ばしたままなので、
少し曲げて、
いつも歩いていたときのように、
自然な形に整えました。
まるで、眠っているようです。
でも、もう二度と、
歩くことも、じゃれてくることも有りません。
涙が溢れて止まりません。
楽しかった思い出をありがとうね。
家族の力になってくれて、ありがとう。
あなたがいたから、
私たちは、癒しをもらう事が出来ました。
感謝しています。
ごめんね。
もっと、早くに気づいてあげていたら、
手術ができたかも知れないのに。
ごめんね。
後悔しても、しきれません。
お見送り
かねてより、友達から聞いていて、
お願いしていた、
火葬場へ連絡を入れました。
すると、午後2時からは、
大丈夫と言うことでした。
別れは辛いものです。
このままずっと、側に置きたい。
でも、そう言ってもいられません。
まず、
新しいバスタオル二枚にくるみました。
体液が流れても構わないように、
口とお尻の下にシートを敷きました。
大好きだったおやつとご飯、
ぬいぐるみも用意しました。
その日は、なんと、
みんな休みだったのです。
チャッピーが、
それがわかっていて、
その日を選んだのかも知れません。
きっと、みんなに
お別れがしたかったのだと思います。
家族揃って、
火葬場へと連れて行きました。
私たちは、ここでお別れなのです。
お墓は、共同墓地と個別が有りました。
共同墓地だと、
すぐにお墓参りが出来るし、
さみしがりやだったので、
みんなと一緒の方を選びました。
そのため、共同墓地だと、
まとめて埋葬するということなので、
骨を拾うことは出来ませんでした。
今から、20年程前ですから、
今より簡素なものでした。
当時で、8000円だったと思います。
送ったその後
帰ったら、
また涙が溢れて止まりません。
まだ、あちこちに
チャッピーの温もりが感じられます。
長い毛が、
部屋の隅に残っています。
でも、探しても、探しても、
どこにも居ません。
気が抜けたような、
1週間が過ぎました。
その頃やっと、
少し片づけなければと、
思い始めました。
外でいさせる時の小屋。
首輪。
リード。
最後に切ったチャッピーの毛は、
みんなで分けて、
御守りのようにしました。
首輪とリードは、
大切にしまっていました。
それを、2代目にも使いました。
まとめ
愛犬を飼う以上、
別れは、必ずやってきます。
今まで一緒に過ごした大切な時間。
たくさんの思い出。
溢れる感情。
それでも、踏ん張って、
愛犬のために、
虹の橋を渡る旅支度をしてあげるのも、
私たち飼い主の務めです。
辛いときは、
思いっきり泣いてください。
気が晴れるまで。
思い出に浸ってください。
そして、いつか、
会えるその時まで、
大切に心の支えとして、
しまっていてください。
私も、いまだに、
月一回お墓参りに出掛けて話かけてきます。
きっと、
大空で走り回って
私たちのことを見守ってくれていますよ。
最後まで、読んでいただきまして、
ありがとうございました。